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理念とビジョン

基本理念

 常に変化する時代を迎えて、これからを生きる多様な人々に対し、「だれ一人取り残さない」をモットーに、倫理観に立って科学技術を駆使するとともにその進展に寄与し、主体的に行動できる人材育成を目的とする。

ビジョン

 これからの時代は、人が健康で長寿命が期待される中で、食料・水・地球資源の不足が深刻化し、人工物の大量生産・利用による自然環境への悪影響が顕著になり、情報の量的質的変化の影響が人知を超えるまでに広がる可能性などの問題が顕在化してくる。これら多くの未知の問題の解決や新たなシステムの開発に対して、多様な科学技術が使われ、このことにより世の中はさらに変化し多様化してくることが予想される。

 このように、世の中が常に変化し多様化する時代を迎えている中で、新たな社会で生きていくための力を養い、科学技術を駆使し、さらにはその進展に寄与できる人材を育成するための、科学技術教育の改革が必要とされている。その解の一つがSTEAM教育である。

 STEAMとは科学技術中心のSTEMにArt(s)を加えたもので、芸術やリベラルアーツに目を向けさせることにより、論理や理性だけでなく感性や人間性をも取り込み、幅広い視点から物事を考え創造させようとするものである。

STEAM教育の構成例
出典)steamedu.com

 さらに、科学技術を駆使し推進するにあたっては、自然環境や社会環境の持続可能性に想いを致し、倫理という視点を持つことも重要である。来るべきどの時代にあっても、科学技術の発展は人を幸せにするものでなければならない。近年、持続可能な開発(Sustainable Development: SD)や持続可能な社会に対する認識が深まり、それらの目標としてSDGsが推進されるに至っている。

SDGsの17のゴール
出典)国連 持続可能な開発 2030アジェンダ

 本研究会では、このSDGsに倫理を含むSDの本質があると見て、デジタル社会の中でのSTEAM教育のあり方を探りつつ、科学技術を駆使するとともに進展に寄与し、主体的に行動できる人材育成を目的としたSD-STEAM教育環境の構築を模索し、実証を試みる。

2019.7.26 

SD-STEAM教育研究会 

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